6月10日~7月9日の期間、二風谷工芸館にて開催しました、
北海道大学アイヌ・先住民研究センター サテライト企画展
「二風谷、昭和おみやげ物語」が終了しました。
期間中、多数様のご来場ありがとうございました。
アンケートについてもたくさんのご意見・ご感想をいただきました。
6月10日~7月9日の期間、二風谷工芸館にて開催しました、
北海道大学アイヌ・先住民研究センター サテライト企画展
「二風谷、昭和おみやげ物語」が終了しました。
期間中、多数様のご来場ありがとうございました。
アンケートについてもたくさんのご意見・ご感想をいただきました。
昭和30年代から40年代にかけて、観光客が北海道に押し寄せる「北海道観光ブーム」がありました。観光地では、「アイヌ」をモチーフとするお土産品や木彫り熊が多く作られ、全国各地に持ち帰られました。本展示では、この北海道観光ブームの時期に制作されたお土産品を中心に約300点を展示します。また、当時の二風谷の風景や観光の様子をうかがい知ることができる地域に保管されていた写真約40点をあわせて展示します。
※入館料 無料
アイヌ民族をふくめ、世界の先住諸民族は伝統文化継承のための取り組みをしていますが、それぞれの先住民族社会の仕組みに合わせたやり方が効果的だということが分かってきました。その具体的な方法論についてご紹介します。
※参加無料・申込不要
月例公開講座『アイヌを学ぶ』は、毎月最終火曜日に開催します。どなたでも聴講できます。
次回は、9月26日(火)開催予定です。
総合博物館2Fの当センターブースを展示替えし、”「アイヌ」のモノとイメージ”というタイトルで新たに展示をしております。
入場無料となっておりますので、お気軽にお越しください。
開館時間等の情報は、北海道大学総合博物館ウェブサイトをご確認ください。
村垣淡路守範正が、安政五(1858)年に箱館奉行として東蝦夷地を巡見した際の絵巻。幕吏が巡見の際に目にした、アイヌの人々の使役の様子を知ることができる資料であり、また風景描写も捨てがたい一級の資料でもある。この絵巻について考え
る。
※参加無料・申込不要
昭和30年代から40年代にかけて、観光客が北海道に押し寄せる「北海道観光ブーム」がありました。観光地では、「アイヌ」をモチーフとするお土産品や木彫り熊が多く作られ、全国各地に持ち帰られました。本展示では、この北海道観光ブームの時期に制作されたお土産品を中心に約300点を展示します。また、当時の二風谷の風景や観光の様子をうかがい知ることができる地域に保管されていた写真約40点をあわせて展示します。
※入館料 無料
※参加無料・申込不要
当センター後援の事業をお知らせします。
15世紀から19世紀初頭は地球規模で寒冷期が訪れていた時代で、小氷期(Little Ice Age)とよばれています。このうち、17世紀中頃から起きたマウンダー極小期(太陽活動低下期)は特に寒冷で、ヨーロッパや日本の古文書には、作物が育たず飢餓によって多数の人が亡くなったことが記されています。一方で、当時「蝦夷地」と呼ばれていた北海道では、巨大な噴火・津波も多発していました。
この研究成果報告会は、日本学術振興会 科研費15H03272「小氷期最寒冷期と巨大噴火・津波がアイヌ民族へ与えた影響(基盤研究(B)代表者:北海道博物館 添田雄二)」によるもので、2017年度に実施した北海道伊達市有珠での遺跡発掘調査と関連科学分析による古環境復元の結果を速報しつつ、アイヌ民族が小氷期へどのように対応していたかを探ります。
参加無料・申込不要
※本報告会は、道民カレッジ(ほっかいどう学2単位)との連携講座となります。
ロシア・サンクトペテルブルクに所在する科学アカデミー東洋古籍文献研究所(IOM)には、多くの近世・近代アイヌ・北方関係資料が所蔵されています。近年、東京大学史料編纂所ならびに北海道大学アイヌ・先住民研究センターとIOM との国際的な共同研究により、その価値と魅力が明らかとなりつつあります。
今回は、2016 年の研究集会以後に見いだされた新出史料のご紹介をふくめ、コレクション形成史の観点から、北海道を主たる舞台のひとつとする近世・近代の日露間の情報交流の具体的な姿につき、考えをめぐらせてみたいと思います。
【入場無料・申込不要・日本語での発表です】
当センター兼務教員の小内 透 教授 編著の書籍が出版されています。
先住民族に対する抑圧/権利保護政策をめぐる本格的な実証研究
―北欧サーミとアイヌの比較から見えてくるものとは?
サーミやアイヌなど多くの先住民族は近代化に際して同化や抑圧の対象となったが、特に1980年代以降、その権利保護政策が進められている。ノルウェー、スウェーデン、フィンランドにまたがって居住しているため異なる政策の影響を被るサーミは、どのように国民国家という枠組みに対抗し、活動してきたのか。サーミをめぐる現状と課題を論じる本書は、第2巻のアイヌの記述と併せて読むことでさらに、先住民族の権利をめぐる問題が決して一枚岩ではない、奥深い問題であることが分かるだろう。
\3,900+税にて販売中です。下記の連絡先にお問い合わせください。
東信堂(TEL)03-3818-5521(代) /(FAX)03-3818-5514
ホームページ 東信堂ウェブサイト
メールアドレス hupress_1@hup.gr.jp
住所 東京都文京区向丘1-20-6
小内 透(おない とおる)
2018年現在
北海道大学大学院教育学研究院教授
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
先住民族に対する抑圧/権利保護政策をめぐる本格的な実証研究2
―先住民族とマジョリティの共生をめざして
北欧サーミが復権運動を通して独自の議会やメディア、教育などの機関・機構を成立させていた(第1巻)一方、アイヌは差別の残存やそれに伴う経済問題など多くの困難を抱えたままでいた。しかし近年はアイヌ文化を称揚する動きの高まりや、和人(アイヌ以外の日本人)との混血などによって、若年アイヌたちの被差別経験は減少している。本書はこうした周辺社会の変化からアイヌ・アイデンティティの世代差や和人地域住民との交流関係を分析し、現代アイヌの生活実態や意識、彼らを取り巻く社会環境を詳述する。第1巻と併読することで、先住民族とマジョリティの共生には何が必要か、その多くの示唆に気づくだろう。
\3,900+税にて販売中です。下記の連絡先にお問い合わせください。
東信堂(TEL)03-3818-5521(代) /(FAX)03-3818-5514
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メールアドレス hupress_1@hup.gr.jp
住所 東京都文京区向丘1-20-6
小内 透(おない とおる)
2018年現在
北海道大学大学院教育学研究院教授
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
台湾においては、すでに原住民族と認められている16民族に対して、国会の特別議席、土地に対する権利、進学・就職の際の優遇措置などの特別の権利・利益が保障されている。しかし、台湾島の中国大陸に面した平野に居住していた民族は、明、清の時代に移住してきた漢民族に同化され、固有の文化が大きく損なわれたため、最近に至るまで原住民族として認められることはなかった。2016年に誕生した蔡英文・民進党政権は、これらの平埔族(平野の民族の意)を原住民族と認める方針を決めたが、これまでの16 民族の位置づけとは大きく異なるアプローチが取られている。
そこで、今回のシンポジウムでは、浦忠成氏に蔡政権の新しい原住民族政策の全体像と、その中での平埔族政策の持つ意味について、雅柏甦詠・博伊哲努氏に原住民身分法改正を含む、政府としての平埔族政策について、汪志敏氏に台南市のシラヤ族(平埔族の一つ)施策の内容と国と自治体の関係について、それぞれお話しいただき、さらに、王昱心氏に平埔族としての立場からのコメントをいただいて、具体の民族のあり方に応じた先住民族政策の可能性を探り、今後のアイヌ政策の参考に供したい。
※参加無料・申込不要
研究成果に小内 透 教授 編集の報告書「帯広市におけるアイヌ民族の現状と地域住民」を掲載しました。
研究成果ページからもご覧いただけます。
1980年代以降、「先住民性」を社会、文化、政治運動の緩やかな集合体として考えたとき、それはトランス・ナショナルな存在として出現したといえる。この出現により、コロニアリズムの歴史が姿を変え、活発に継続していることが認識可能になる。時間としての均質さを欠く現在において、これまでとは異なった過去、そして予定調和的ではない未来を想像するのは、喫緊の政治課題の一つといえよう。しかし、その課題は、ナショナルであり、そしてトランス・ナショナルでもある支配と転覆、占有と翻訳という諸関係のなかに必然的に絡み取られている。土着と呼ばれている人びとは、都市に生活し、そして大陸と大陸との狭間に生きる。この講演では、ネオ・リベラル資本のネットワークに参加しつつも、それに挑戦し、それを超える先住民的実践を十分に説明できる歴史的「リアリズム」の可能性を、わたしは模索してみたい。
参加無料・申込不要・逐次通訳
このたびのジェイムズ・クリフォード博士の来日に際し、上記の講演会に続いて、福岡で開催されるWSSF 2018(World Social Science Forum 2018)での学会発表および、大阪の国立民民族学博物館での講演が予定されております。詳細は、各HPをご参照ください。